活動・業績報告

香川雅春准教授の業績(2012-2020年)

若年成人女性が持つ体重や体型への過度な関心の食事との関連に関する研究成果が論文として発表されました。

弊所の香川雅春副所長・准教授の研究テーマである「ボディ・イメージ(体型認識)」に関して、文部科学省科学研究費(若手(B))として採択された研究成果の一部がNutrientsに掲載されました。栄養学専攻の女子大学生100名を対象にした調査から、6割以上の学生が使用した食事調査方法で過少申告をしており、それに影響を与えている要因として現在の体重に対する理解や理想の体重との差、また体重や体型に対する過度な関心の高さが過少申告に影響を与えている可能性が示されました。日本の若い女性の多くが過度なやせ願望を持っているため、日本の若い女性に対して食事調査を行う際には過少申告をしている可能性がとても高いため、注意が必要と考えられます。

Kagawa M. and Hills A. P. 2020. Preoccupation with body weight and under-reporting of energy intake in female Japanese nutrition students. Nutrients. 12(3). DOI: 10.3390/nu12030830.

この論文へのアクセスはコチラから。

執筆に参加したスポーツ栄養に関する書籍が出版されました。

執筆者として参加した、スポーツ栄養について最新の知見をまとめた書籍が出版されました。
エッセンシャル スポーツ栄養学. 2020. (監修)日本スポーツ栄養学会 (編集)髙田和子、海老久美子、木村典代. 市村出版.
書籍の概要はコチラから。

マレーシアの研究者との共同研究の成果が論文として発表されました。

栄養科学研究所の香川雅春准教授の研究テーマである「ボディ・イメージ(体型認識)」についてマレーシアの複数の大学の研究者とともに共同研究として実施した成果が、Nutrientsに掲載されました。マレーシアの大学生716名を対象にしたこの研究から、摂食行動異常と影響を与える要因が性別によって異なることが示されました。

Chin YS., Appukutty M., Kagawa M., Gan WY., Wong JE., Poh BK., Mohd Sariff Z., Mohd Taib MN. 2020. Comparison of factors associated with disordered eating between male and female Malaysian University students. Nutrients. 12(2). DOI: 10.3390/nu12020318.
この論文へのアクセスはコチラから。

2019年11月20日(水)にタイ・バンコクで特別講演を行いました。

栄養科学研究所の香川雅春准教授が2019年11月20日(水)にタイ・バンコクにあるThe College of Medicine, Rangsit Universityの医学部に在籍している4-6年生約150名と教員を対象に「Body image and Health(ボディ・イメージと健康)」のタイトルで特別講演を行いました。

約1時間の講演のあと、活発な質問が教員や学生から出され、健康を予防するうえで適切なボディ・イメージを持つ事とその教育に対する関心の高さが伺えました。

会場党場党の玄関ホールに設置されたポスター

会場棟の玄関ホールに設置されていた告知ポスター

タイ・バンコクで講演を行う香川雅春准教授

講演の後にはCollege of Medicineの学部長らと今後の連携の可能性について意見交換を行いました。今後のRangsit Universityとの交流が期待されます。

香川雅春准教授が第51回アジア太平洋公衆衛生学術連合国際会議で優秀口頭発表賞を受賞しました。

2019年11月21日・23日にタイ・バンコクで開催されたThe 51st Asia-Pacific Academic Consortium for Public Health(APACPH:アジア太平洋公衆衛生学術連合)の国際学術会議において、栄養科学研究所の香川雅春准教授が優秀口頭発表賞(Excellent Oral Presentation Award)を受賞しました。

プレゼンターのProf. Colin Binnsから賞を授与される香川准教授

この賞は1)研究内容、2)発表スキルおよび質疑応答での対応、そして3)発表したセッションのテーマに即していたかを評価基準として、各セッション毎に受賞者が選ばれました。

香川准教授は「Track 10. Health and social innovation and health technology」のセッションで発表した以下の研究で受賞者に選ばれました。「Validity of anthropometric and percentage body fat values estimated from a novel computer-based body image assessment program(コンピューターを用いた新しいボディ・イメージ評価プログラムから推定される身体計測値および体脂肪率の妥当性)」

共同研究者:岩本紗由美教授(東洋大学)、杉田記代子教授(東洋大学)、鈴木哲郎教授(東洋大学)、太田昌子准教授(東洋大学)、高田和子先生(東洋大学ライフイノベーション研究所)

この度発表した内容は「東洋大学オリンピック・パラリンピック特別プロジェクト研究助成制度」に採択され、研究分担者として参加している「Female athlete triad(女性アスリートの三主徴)」早期発見と予防のための教育プログラムの開発」の一環として実施した研究になります。本研究の今後の発展と香川准教授のさらなる活躍が期待されます。

授与された賞状を持つ香川准教授

香川雅春准教授が日本人初のISAKレベル4身体計測技師に認定されました。

2019年7月下旬、栄養科学研究所の香川雅春副所長・准教授が、身体計測の国際的な標準化と確かな計測技術を持つ「身体計測技師(Anthropometrist)」に対する認定制度をおこなっているThe International Society for the Advancement of Kinanthropometry(ISAK:国際キンアンソロポメトリー推進学会)から、認定レベルの最高位であるレベル4(Criterion:基準者)身体計測技師に認定されました。

これは、香川准教授のこれまでの身体計測を活用した研究領域(Kinanthropometry:キンアンソロポメトリー)における研究活動と業績、そして豊富な知識に基づいた約20年にわたる後進の育成などの功績が認められたことによるものです。2019年9月現在、レベル4の身体計測技師は世界に16名のみであり、日本人として初となります。

身長や体重、周径や皮下脂肪厚などの身体計測は身体サイズ、プロポーション、健康状態やスポーツのパフォーマンスとの関連など、世界中で様々な目的で用いられていますが、計測値には計測機器や計測者の技術の高さが大きく影響します。ISAKは世界の異なる場所で多岐にわたる専門領域の専門家によって計測されたデータを共有・比較できる環境を整えることで、科学の進歩と人々の幸せに貢献することを目的として、ISAK基準として知られる身体計測基準の制定と、確かな技術を持つ身体計測技師の育成をおこなっています。

現在、ISAK基準は健康・スポーツ医科学領域における身体計測基準として国際的に認知されており、育成・認定された国際身体計測技師も確かな計測技術を持つとして高い信頼を得ています。香川准教授が認定を受けたレベル4身体計測技師は世界中で身体計測技師を指導し、国際社会で発表されるキンアンソロポメトリー研究を評価する役割を担います。

また計測された値は全ての身体計測技師が最も正確な値として基準に用いるため、レベル4身体計測技師はまさに世界における身体計測の「判定基準(Criteria)」を示す立場となります。

ISAKによる国際身体計測技師認定プログラムは世界中で毎月50回程度の頻度で開催され、現在世界68ヵ国で認定を受けた身体計測技師が活躍していますが(2019年1月時点)、国内では香川准教授とインストラクターであるレベル3の認定者によって年間2-4回の認定プログラムが開催されています。これまでに学部や大学院の学生のほか、柔道整復師、スポーツインストラクター、理学療法士、栄養士、管理栄養士、養護教諭、アスレティックトレーナーなど、多岐にわたる専門領域で活躍されている方が認定を受けています。

香川准教授にはこれからも専門である公衆衛生学・心理学・スポーツ科学領域におけるキンアンソロポメトリー研究での活躍と共に、レベル4身体計測技師として「正しく計測する」ことの重要性とそのために必要な技術習得に向けた指導が期待されます。

ISAKレベル4認定書を持つ香川雅春准教授

2019年2月21日に本学が包括提携を結んでいるクイーンズランド工科大学(ブリスベン・オーストラリア)の学生を対象として身体計測の技術を紹介するワークショップを開催しました。
2018年12月8日に日本スポーツ栄養学会が企画・開催した公認スポーツ栄養士養成専門講習会で身体計測と体組成測定についてのワークショップを開催しました。
2017年10月28日~29日に札幌の天使大学で開催された第55回日本食生活学会において、「カラダをハカル:身体計測の活用法将来の展望」と題して講演を行いました。
2017年 8月18日~20日に大妻女子大学で開催された第4回日本スポーツ栄養学会のシンポジウムで、「スポーツ栄養学における身体計測の汎用性」と題して講演を行いました。
第81回民族衛生学会が2016年11月26日~27日の日程で女子栄養大学(駒込キャンパス)で開催され、香川雅春准教授が「国際的視座から考える栄養と子どもの成長・発達」と題されたシンポジウムにシンポジストとして出席しました。

香川雅春准教授は「世界における子どもの栄養と成長・発達」と題して国際的な子どもの発育状況と健康課題について紹介しました。

女子栄養大学生涯学習センターが実施している生活指導士スキルアップ講座が2016年11月20日に女子栄養大学駒込キャンパスで開催され、香川雅春准教授(栄養科学研究所副所長)が「ボディ・イメージと健康~DOHaDとその予防に向けて~」の題で講演を行いました。
日本生体応用計測研究会での特別講演2015年10月31日(土)に開催される日本生体応用計測研究会において、香川雅春准教授が「健康・スポーツ医科学における身体計測の応用」の題で教育講演を行いました。

オーストラリアの連邦公共ラジオ放送局であるABC News Radioの「Japan In Focus」という番組から日本の子どもの魚離れについてインタビューを受け、2015年6月1日の番組でオンエアされました。
国際ロータリー都市連合会で基調講演を行いました。

国際ロータリー第2570地区の2014~2015年度第1グループ都市連合会が去る3月1日(土)に女子栄養大学坂戸キャンパスで開催され、栄養科学研究所の香川雅春准教授が「生活習慣の三位一体~家族みんなで健康に~」と題した基調講演を行いました。

「スマイル・ロータリー」のテーマで開催された都市連合会で約170名のロータリアンの皆さんが聴講される中、日本の成人、女性、子どもと様々な集団で起きている健康問題の現状と「栄養・運動・休養」の重要性について説明し、そして国が発信している様々な健康指針や健康基準についての紹介がされました。

講演された内容は多くの出席者の関心を引き、都市連合会に出席できなかったロータリアンの方のため5月の例会で再講演をする予定になっています。

2015年1月20日(火)に放送されたTBS系「所さんのニッポンの出番」で取り上げられた「なぜ日本の女性は痩せたがるのか」というテーマにおいて、ボディ・イメージ(体型認識)をテーマに研究を行っている栄養科学研究所の香川雅春准教授が出演しました。

(テレビ番組についてはこちらからどうぞ。)

2来年2015年9月にオーストラリア・ブリスベンで開催される国際学会9th International Conference on Dietary Assessment Methods (ICDAM9)のInternational Advisory Committee(国際諮問委員会)に日本人としてただ一人委員として参加することになりました。

ICDAMは食事および運動調査の手法や尺度について向上・改善させることを目標にした唯一の国際学会です。3年に一度開催されるこの学会はこの分野の研究に関して最新の情報を共有し意見交換を行う貴重な機会を提供します。

国際キンアンソロポメトリー推進学会認定「身体計測講習会(冬コース)」において、(独)国立健康・栄養研究所の高田和子先生と共に講師を務めました。

日時:レベル1:平成27年2月6日(金)~8日(日)9:30~17:00 (時間延長あり)
再認定 :平成27年2月8日(日)

場所:(独)国立健康・栄養研究所

2014年10月16日に「Body Image and Health risks in Japan」と題した香川准教授による特別講演がマレーシアの国立マラ工科大学で行われました。

国立マラ工科大学は1956年に創立した国立大学で、マレーシア全国にキャンパスを展開し、約17,000人の教職員と100,000人以上の学生を抱える大規模大学として知られています。講義は全て英語で行われており、今回の特別講演も英語で行われました。

講演はマレーシアの他大学からの教職員を含めた多くの聴衆の前で行われ、まずマレーシア国内でボディ・イメージ(体型認識)の調査をおこなっているDr. Chinがまず国内の状況について説明を行い、その後香川准教授による日本で問題となっている若年女性における過度なやせ願望の状況とその理由、求められるヘルスプロモーション活動について約60分の講演がされました。

香川准教授は2010年からプロフットサルリーグ「Fリーグ」に参戦している府中アスレティックFCに対する栄養サポートに参加しています。

2014年8月にこの栄養サポートの結果の一部が洋雑誌Austin Journal of Nutrition and Food scienceに掲載され、その内容が府中アスレティックFCのホームページでも紹介されました。

Certificate of Excellence in Reviewing (論文査読に対するエクセレンス認証)を受賞しました。

2014年6月20日に世界最大手で科学・技術・医学関連情報の製品やサービスを提供している国際的な出版社のエルゼビア(Elsevier)と、エルゼビアが出Certificate of Excellence in Reviewing_HP版している国際学術誌Body Image-An International Journal of Research-編集部から、2013年に依頼した投稿論文の査読に対する質の高さと学術誌への専門的な貢献を認めるCertificate of Excellence in Reviewing (論文査読に対するエクセレンス認証)を受賞しました。
この賞は過去1年間における論文査読に対する功績とその質について、エルゼビアが出版している学術誌が約25名ほどの査読者に対して授賞する制度です。

カナダのテレビ局TVOで放映するドキュメンタリーフィルム制作のため、去る5月6日(火)にカナダから撮影クルーが本学に撮影に訪れました。撮影は本学内の「香川昇三・綾記念展示室」で和やかな雰囲気で行われました。

日本における肥満やメタボリックシンドロームの現状と、「メタボ健診」として知られている特定健康診査・特定保健指導についてのインタビューに加え、女子栄養大学の建学の背景や四群点数法について撮影が行われました。

国際キンアンソロポメトリー推進学会認定「身体計測講習会(夏コース)」において講師を務めました。

日時 レベル1:平成26年 9 月 6 日(土)~ 8 日(月) 9:30~17:00 (時間延長あり)
再認定 :平成26年 9 月 8 日(月)
場所:(独)国立健康・栄養研究所

2月3日付でタイ国・マヒドン大学公衆衛生学部のAdjunct Professor(非常勤教授・兼任教授)に着任しました。

マヒドン大学はタイで最も古い高等教育機関であり、1888年にラーマ五世によって設立されたSiriraj病院付属医学部を起源としています。現在マヒドン大学は7つのキャンパスに17の学部、7つの研究所、6つの単科大学、9つのセンターを持ち、また5つの医療施設を併設しています。大学全体の学生数は約26,000名で、公衆衛生学部および栄養研究所には併せて約2,000名の学生が在籍しています。マヒドン大学の公衆衛生学部は東南アジアで最大規模であり、アジア・太平洋地区公衆衛生学校連合体(Asia Pacific Academic Consortium for Public Health: APACPH)や東南アジア公衆衛生教育機関ネットワーク(South-East Asia Public Health Education Institutions Network:SEAPHEIN)などこの地域における公衆衛生学教育の拠点にもなっています。

マヒドン大学HP(英語)
マヒドン大学公衆衛生学部HP(英語)

国際キンアンソロポメトリー推進学会認定「身体計測講習会」において講師を務めました。

日時:レベル1:平成26年 2 月 7 日(金)~ 9 日(日) 9:30~17:00
再認定 :平成26年 2 月 9 日(日)
場所:(独)国立健康・栄養研究所

ニュージーランド・Massey Universityとの共同研究「Investigating the relationships between body composition, genotype, and mental health to better assess disease risk in young New Zealand women.」で助成金を獲得しました。
長崎県立大学で大学院 特別講義・セミナーを行いました。

日時 : 平成25年12月7日(土) 14:00~16:00
場所 : 長崎県 長崎県立大学 シーボルト校 東棟E109講義室
演題 : 「栄養不良と健康問題‐形態生理学的観点から‐」

スポーツ栄養学研究会(SNA)主催による第19回 スポーツ栄養学セミナーで基調講演を行いました。

日時 : 平成25年11月23日(土) 13:10~14:25br>
場所 : 東京農業大学 世田谷キャンパス新1号館141教室
演題 : 「スポーツ現場における身体計測の活用」

このセミナーのレポートが月刊トレーニングジャーナル2月号の「ON THE SPOT/現場から」として掲載されました。

兵庫県立大学 食未来エクステンション講座 エキスパートコースで講演を行いました。

日時 : 平成25年11月15日(金) 18:00~19:30
場所 : 兵庫県 兵庫県立大学 姫路環境人間キャンパスA401
演題 : 「適切な体型認識が健康を作る」

国際キンアンソロポメトリー推進学会認定「身体計測講習会」において講師を務めました。

日時 : レベル1 : 平成25年 8 月 31 日(土)~ 2 日(月) 9:30~17:00
場所 : 平成25年9 月 2 日(月)
演題 : (独)国立健康・栄養研究所

東京北ライオンズクラブで講演を行いました。

日時 : 平成25年4月18日(木) 12:15~13:00
場所 : 王子 北とぴあ
演題 : 「家族で繋げる健康寿命」

国際キンアンソロポメトリー推進学会認定「身体計測講習会」において講師を務めました。

日時 : 平成25年2月1日~3日 9:30~17:00
場所 : (独)国立健康・栄養研究所

日本発育発達学会 「第21回 日本発育発達学会地方月研究会」において講演を行いました。

日時 : 平成24年10月13日(土) 14:40~18:00
場所 : 愛知工業大学本山キャンパス3F講義室
演題 : 「新生児から学童に対する身体・体組成測定の現状と課題」

NPO法人日本スポーツ栄養研究会 「平成24年度(財)日本体育協会 公認スポーツ栄養士資格更新講習会」において講師を務めました。

日時 : 平成24年10月14日(日) 14:00~17:10
場所 : 相模女子大学 マーガレットホール4F
演題 : 栄養士に求められる評価能力としての身体計測技術