活動・業績報告

香川雅春准教授の業績(2021-2023年)

管理栄養士のためのスキルアップセミナーにおいて「身体組成のハナシ」についてオンラインで講演を行いました。

2023.4.20

マレーシア身体組成学会(MSBC)のワークショップにおいて身体組成について指導しました。

2023.2.13-14

弊所の香川雅春副所長・准教授が、マレーシア身体組成学会(Malaysian Society of Body Composition: MSBC)が主催するワークショップにゲスト講師として招聘されました。このワークショップは、現場で頻繁に活用されている体組成計で用いられている生体電気インピーダンス法(Bioelectrical Impedance Analysis: BIA)をはじめ、ヒトの身体組成を測定する手法についての知識と活用法を学ぶことを目的としたものです。今回開催されるのは基本的な知識を学ぶ初級コースで、2月13・14日にマレーシア・クアラルンプールにおいて、英語で開催されました。

香川雅春副所長・准教授は、現在世界に15名しかいないISAK認定レベル4身体計測技師の資格を有するほか、国内では医師あるいは放射線技師の資格が必要な二重エネルギーX 線吸収測定法(Dual energy X-ray Absorptiometry: DXA)の装置を操作し、データを解析できる「DXAオペレーター」の資格をオーストラリア・クイーンズランド州で取得しています。また空気置換法や重水素を用いた水分法といった手法にも豊富な経験を持ち、これまでに幅広い集団の身体組成を報告してきただけでなく、様々な測定手法の再現性や正確性、妥当性について研究を行っています。また、国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)による助成を受けた国際共同プロジェクトに共同研究者として参加しただけでなく、測定手法を指導する技術指導者として依頼を受けるなど、体組成測定の専門家として活動しています。

マレーシア身体組成学会(Malaysian Society of Body Composition:MSBC):社会および臨床現場での実践に関連する身体組成研究、教育そしてその応用方法を促進・支援することを目的として2020年に設立されたマレーシアの学会です。これまでに複数回のWebinarやワークショップを開催しており、2021年には栄養科学研究所も共催して第1回国際身体組成学会が開催されました。

第53回アジア太平洋公衆衛生学術連合国際会議において「ベストバーチャルポスター賞第2位」を受賞しました。

2022.9.22-23

フィリピン・マニラで対面とオンラインのハイブリッド形式で開催された、第53回アジア太平洋公衆衛生学術連合(The 53rd Asia-Pacific Academic Consortium for Public Health:APACPH)の国際学術会議において、弊所の香川雅春副所長・准教授が以下の研究を発表したポスターが、ベストバーチャルポスター賞の第2位(Second place, Best Virtual Poster Presentation)に選ばれました。

「A development of prediction equations for height estimation using segment heights/lengths for young Japanese females (若年日本人女性における部位別長径および高径を用いた身長推定式の開発)」

▲賞状を持つ香川雅春准教授

この研究は、加齢や疾病、障害によって立位での身長測定が行えない対象者に対して最も正確に身長を推定しうる長径(指極や上肢長など)や高径(下腿高など)を検証したものです。多様な身体状況の対象者に対して可能な限り正確な体位の推定を行うための研究として、今後の更なる発展が望まれます。

インドネシアのアイルランガ大学の学生にオンラインで講義を行いました。

2022.9.5-7,28

弊所の香川雅春副所長・准教授は、自身が客員教員を務めているインドネシアのアイルランガ大学が開講したサマープログラムで、「日本食の変遷:和食と健康」と題したシリーズ講義を行いました。

9月5-7日および28日の4日に亘って開講された講義は、それぞれ1)和食を構成している要因を含めた和食の歴史、2)時代と共に変化している日本の食事と課題、3)日本における健康問題、そして4)食育と日本におけるヘルスプロモーションについて講義を行い、その後参加者からの質問に答える形で実施されました。

▲講演に使用したスライドの一例

各回には多くの参加者があり、アイルランガ大学がニュースで発信した内容は地元のTimes Indonesiaのサイトでも取り上げられました。

Times Indonesiaサイト:
https://www.timesindonesia.co.id/read/news/427210/fkm-unair-ajak-mahasiswa-kenali-washoku-kuliner-tradisional-jepang

今年はアイルランガ大学の教員との論文の共同執筆もあり、今後のアイルランガ大学との活発な学術交流が期待されています。

タイのマヒドン大学の大学院生にオンラインで講義を行いました。

2022.9.30

弊所の香川雅春副所長・准教授は、客員教授を務めているマヒドン大学の大学院生に対して特別講義を行いました。「Innovation and NCD prevention and management」と題した講義では、NCD(Non-Communicable Diseases: 非感染性疾患)の予防や予後のマネージメントに対する革新的な取り組みに焦点を当て講義を行いました。予防の観点では、がん患者は特有のにおいを有することに着目して、優れた嗅覚を持つことが知られているCaenorhabditis elegans (C. elegans)という線虫を用いたがん検査の手法が開発されていることについて、予後のマネージメントの観点では、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く、Muse細胞という非腫瘍性の多能性幹細胞による再生医療の発展について紹介がされました。講義の後の質疑応答では、参加した大学院生から再生医療についてなど、様々な質問が出されました。

マヒドン大学は本学とは2012年に包括的学術連携の了解覚書(Memorandum of Understanding: MOU)が取り交わされており、これまでにも大学院生の受け入れなどの交流が行われてきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって渡航が制限されていましたが、今年はオンラインで学部生に対して双方が紹介する機会を設けるなど、栄養科学研究所では大学間の学術・文化交流が継続されるよう新しい取り組みを行っています。今後もこのような取り組みの継続が期待されます。

▲香川准教授が使用したスライドの一例

日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)の選手に講義とサポート活動を行いました。

2022.4.2-3

弊所の香川雅春副所長・准教授は、日本で唯一人国際キンアンソロポメトリー推進学会(The International Society for the Advancement of Kinanthropometry: ISAK)から最上位のレベル4の認定を受けている国際的な身体計測技師として、国内外で長年身体計測・体組成測定に関する講演や計測技術の指導を行っています。この度、特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)からご依頼をいただき、2022年4月2日(土)および3日(日)に合宿が行われていた日本財団パラアリーナでスタッフに向けた身体計測の指導、スタッフと選手に向けた講義、そしてコンディショニングの一環として選手に対する身体計測が実施されました。

計測指導は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対する感染予防対策を徹底して行われました。指導では計測に用いる機器の説明から始まり、対象となる選手のコンディショニングに活用できると思われる計測部位の特定の仕方や、実際の計測の手順について紹介されました。一般的に身体計測は立位で行いますが、パラアスリートの中には車いすを利用されている選手が一定の割合でいることを想定し、対象者が座位の姿勢にある状態で計測する手法について紹介がされました。

▲皮下脂肪厚の計測方法について説明の様子

スタッフと選手に対する講義では、選手自身が自分の身体について関心を持ち、客観的に把握することの重要性、また日本では広く知られている「体脂肪率」に振り回されることの危険性について説明がされました。そして皮下脂肪厚など身体計測を活用したコンディショニングの手法について紹介がされました。講義の後の質疑応答では、実際の経験に基づく活発な意見交換がされました。

▲選手、スタッフに向けた講義の様子

計測の指導と講義の実施については、日本パラ・パワーリフティング連盟の公式Facebookでもご紹介いただきました。

日本パラ・パワーリフティング連盟Facebook記事:
https://www.facebook.com/jpanparapower/posts/5114609135313824

そして、より科学的根拠に基づいたコンディショニングを実施することを目的として、選手に対して詳細な身体計測を4月2日と3日の両日行われました。今後も定期的に選手の皆さんの計測を行い、パフォーマンスとの関連をモニタリングしていく予定です。また、パラ・パワーリフティング選手に対する身体計測やパフォーマンスに関する研究はこれまで世界的にも報告が無いため、この活動は日本パラ・パワーリフティング連盟および栄養サポートを担当されている株式会社LEOCの担当スタッフとの共同研究として位置づけ、新しい知見については今後学会や学術論文を通して報告をしていく予定です。

パラ・パワーリフティングとは:下肢障がい者と低身長(18歳以上の男性で145 cm以下、女性で140 cm以下)の者が参加できる、ベンチプレス競技。選手の体重によって男女それぞれ10階級に分かれて競う体重階級別競技。1964年の東京オリンピック・パラリンピックで正式種目となった。3回の試技の中で、水平を維持した状態でバーベルを胸まで降ろした後、持ち上げることができた最も重い挙上重量が記録となる。

日本パラ・パワーリフティング連盟HP: https://jppf.jp/

アジア太平洋公衆衛生学術連合(APACPH:Asia Pacific Academic Consortium for Public Health)で発表を行いました。

2021.10-26-28

アジア太平洋地域で公衆衛生学に関する教育を行っている高等教育機関による連合体である、アジア太平洋公衆衛生学術連合(Asia Pacific Academic Consortium for Public Health:APACPH)の総会および学術大会が10月26日-28日に開催されました。女子栄養大学は「食」に関わる教育・研究を行っている高等教育機関として、20年以上APACPHの会員となっており、現在は国際的な連携活動を活発に行っている栄養科学研究所が窓口となっています。なお、香川雅春副所長・准教授はAPACPHの会員であるオーストラリアのCurtin University、Queensland University of Technology(QUT)、タイのMahidol University、そしてインドネシアのUniversitas Airlangga(UNAIR)のAdjunct Associate Professor(兼任准教授)あるいはVisiting Professor(客員教授)に着任しています。

第52回の学会では、香川雅春副所長・准教授は新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって発出された緊急事態宣言前後に妊娠・出産をされた母親に対する家族や友人、医療従事者からのサポート体制、特に母乳育児に対するサポートについての変化を調査し報告しました。この内容をまとめた論文は11月初めにAPACPHが発行している国際学術誌Asia Pacific Journal of Public Health (APJPH)へ掲載されることが決まりました。

Kagawa M, Shinde M, Matsuzaki E. 2021. Differences in supporting environment for pregnant and lactating mothers in Japan during the COVID-19 pandemic: Preliminary findings. Asia Pacific Journal of Public Health (Accepted 4/11/2021).

第82回日本生理人類学会においてオンラインで講演を行いました。

2021.10-29-31

オンラインで開催された第82回日本生理人類学会に、弊所の香川雅春副所長・准教授が学会発表およびシンポジウムでの講演を行いました。発表および開催された内容は以下のとおりです。

口頭発表:
香川雅春、Andre P. Hills.異なる姿勢で計測された皮下脂肪厚の違い:成人男性と男児からの検証

シンポジウム2「コロナ社会からポストコロナ社会への適応」
香川雅春.新型コロナウィルスは「食」をどう変えたか

香川副所長は実行委員として会期中に座長も務めました。

インドネシアのアイルランガ大学が主催したサマープログラムにおいて講師を務めました。

2021.8.2-4

弊所の香川雅春副所長・准教授は、兼任教授を務めているインドネシアのアイルランガ大学公衆衛生学部が主催するサマープログラムを担当しました。「Understanding Human Body Composition and Its Assessment Techniques」と題して8月2日から4日の3日間の日程でZoomを使って開催されたプログラムでは、各講義に100名前後の参加者がインドネシア、マレーシア、日本など複数の国や地域から参加されました。約100分の講義の後に設けられた質疑応答では30分以上もの活発な討議もされ、盛況のうちに終了しました。

このような機会を通じて東南アジア諸国の大学生や研究者との交流が今後さらに盛んになることを望んでいます。

インドネシアのアイルランガ大学の学生に特別講義を行いました。

2021.5.8

弊所の香川雅春副所長・准教授は2021年から兼任教授として着任したインドネシアにあるUniversitas Airlangga (UnAir)で栄養士課程に在籍している学部生および大学院生に対し、「The relationship of anthropometric measurements and sports performance(身体計測とスポーツパフォーマンスの関係)」と題した特別講義を5月8日(土)に行いました。講義はUnAirの学生以外に対しても解放され、日本やマレーシアからのアクセスを含めた150名を超える参加者に対して行われました。講義後には活発な質疑応答が行われ、参加者の9割以上から10点満点中8点以上の高評価を得られました。

タイで開催された第6回国際科学技術学会においてオンラインで招聘講演を行いました。

2021.4.30

タイのRangsit Universityが主催して4月30日(金)に開催された第6回国際科学技術学会(The 6th International Conference on Sciences and Technology [RSUSCI 2021])に弊所の香川雅春副所長・准教授が招聘されました。学会では「Future prospects of Kinanthropomery in Thailand(タイにおけるキンアンソロポメトリーの今後の展望)」と題した基調講演を行いました。新型コロナウィルスの影響のため学会はヴァーチャルで開催され、時差の関係上事前録画の形で講演を行いました。

とちぎスポーツ医科学センターで身体計測のワークショップを開催しました。

2021.4.17

弊所の香川雅春副所長・准教授は、健康・スポーツ医科学領域における国際基準として広く認知されている身体計測基準を制定・発表した国際キンアンソロポメトリー推進学会(The International Society for the Advancement of Kinanthropometry: ISAK)によって最高位の身体計測技師として認められている日本で唯一人の有資格者です。4月17日(土)に栃木県に所在するとちぎスポーツ医科学センターのスタッフを対象に、皮下脂肪厚や周径などの計測手技の指導の依頼を受け、半日間のワークショップを開催しました。当日は活気あふれる雰囲気の中で計測指導が行われました。


とちぎスポーツ医科学センター(Tochigi Institute of Sports Medicine & Science: TIS):

栃木県内のアスリートに対する競技力向上の支援拠点として2020年5月に栃木県宇都宮市に設立された機関です。センターでは栃木県内の国体候補選手や障がい者スポーツ選手に対して測定やサポートを実施しています。
とちぎスポーツ医科学センターHP: https://tis.or.jp/

アジア・オセアニア肥満学会・マレーシア肥満学会の合同学会において招聘講演を行いました。

2021.4.7

ヴァーチャル学会として4月6-8日の期間に開催されたアジア・オセアニア肥満学会とマレーシア肥満学会の合同学会で発表者として弊所の香川雅春副所長・准教授が招待され、「Revisiting proportion of segmental weight in young Japanese female adults(若年日本人女性における分節体重比率の再考)」と題した研究成果を発表しました。

東松山市の松山市民活動センターにおいて「免疫力を高める食生活」について講話を行いました。

2021.3.20

弊所の香川雅春副所長・准教授が2021年3月20日(日)に埼玉県東松山市の松山市民活動センターにおいて、地域クラブなかよし会会員および食に興味がある方を対象に「免疫力を高める食生活」のタイトルで講話を行いました。

約60分の研修のあと、講話の内容および香川准教授が実施している研究内容に関して活発な質問が参加者から出され、盛況のうちに終えました。

 

若年女性ランナーに向けたコンディショニングワークブックが製作されました。

2021.2.22

栄養科学研究所スポーツ栄養学部門の香川雅春准教授(研究所副所長・スポーツ栄養学部門部長)は、2017年から東洋大学オリンピック・パラリンピック特別プロジェクト研究「female athlete triad(女性アスリートの三主徴)早期発見と予防のための教育プログラムの開発」(研究代表者:岩本紗由美教授)に参加しています。

「利用可能エネルギー不足」、「月経障害」、「低骨密度」は「女性アスリートの三主徴」として知られ、女性アスリートにおける健康問題として長年注目されています。本研究では大学女性長距離ランナーを対象に、詳細な身体状況や食事状況、また希望している理想の体重など包括的な調査から、選手の健康状態を早期に把握してよりよいパフォーマンスのためのコンディショニングに活かすための教育プログラムの開発を進めてきました。

この度、研究の成果物として教育プログラムの内容が「若年女子ランナーにおくるコンディショニングワークブック」として書籍が製作されました。

よりよい結果につなげるため、幅広い視点から自分自身のコンディションを把握できる内容となっています。

もし興味をお持ちになられた方は、東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科の岩本紗由美教授(siwamoto@toyo.jp)までご連絡ください。

なお、本研究成果はこれまでに以下の形で発表されています。

1) Kagawa M, Iwamoto S, Sugita K, Suzuki T, Ota M, Ishikawa-Takata K. Validity of anthropometric and percentage body fat values estimated from a novel computer-based body image assessment program. The 51st conference of Asia Pacific Academic Consortium for Public Health (APACPH) (2019年11月20 – 22日、タイ・バンコク).*
*この発表はAPACPHより2019 Excellent Oral Presentation Award(2019年優秀口頭発表賞)を受賞しました。

2) 岩本紗由美、杉田記代子、鈴木哲郎、太田昌子、香川雅春、髙田和子. 女性長距離ランナーに対する健康問題予防のためのトータルコンディショニング教育プログラムの開発. 第30回日本臨床スポーツ医学会 (2019年11月16 – 17日、横浜).

3) 香川雅春、岩本紗由美、杉田記代子、鈴木哲郎、太田昌子、髙田和子. 大学女子長距離選手のボディ・イメージは体組成を考慮しているか?. 第6回日本スポーツ栄養学会 (2019年8月23-25日、東京)*

4) 岩本紗由美、太田昌子、髙田和子、香川雅春、鈴木哲郎、杉田記代子. 大学女性長距離ランナーの体格指標からの「female athlete triad」リスク評価. ハイパフォーマンススポーツ・カンファレンス2018 (2018年10月23 – 24日、東京).

5) 岩本紗由美、太田昌子、髙田和子、香川雅春、鈴木哲郎、杉田記代子. 大学女性長距離ランナーの体格指標からの「female athlete triad」リスク評価. 第7回日本アスレティックトレーニング学会学術大会. (2018年7月7 – 8日、横浜).

6) Iwamoto S, Kagawa M, Ishikawa-Takata, K, Sugita K, Ohta M, Suzuki T, Hume P. The new BMI-leanness ratio score slope is useful in understanding health related issues for Japanese university athletes. World Conference on Kinanthropometry Chile 2018 (2018年6月29日 – 7月1日, チリ・サンティアゴ)

7) Ishikawa-Takata K, Iwamoto S, Kagawa M, Taguchi M, Ohta M, Suzuki T, Sugita K. Characteristics of fat and muscle distribution among Japanese female athletes assessed by dual energy x-ray absorptiometry and anthropometry. World Conference on Kinanthropometry Chile 2018 (2018年6月29日 – 7月1日, チリ・サンティアゴ)

インドネシアのアイルランガ大学の兼任教授に着任しました。

2021.1.1

弊所の香川雅春副所長・准教授が、2021年1月からインドネシアにあるアイルランガ大学(Universitas Airlangga)の公衆衛生学部(Faculty of Public Health)の兼任教授(Adjunct Professor)に着任しました。

アイルランガ大学はインドネシアで5本の指に入り、長い歴史を持つ大学の1つです。1851年に設立された医学学校をルーツを持ち、1954年にインドネシア共和国初代大統領であるスカルノ大統領によって設立されました。大学名は1019年に東ジャワを統治したことで有名なプラブ・アイルランガ王の名前にちなんでいます。アイルランガ大学の校章はガルーダという神話上の鳥で、知識と文明に専念するという大学の精神を表しています。

アイルランガ大学は、6つのキャンパスに15の学部と1つの大学院を持ち、44の学士課程、46の修士課程、46の博士課程プログラム等に約40,000人の学生と約1500人の教職員を擁する総合大学です。アイルランガ大学はインドネシア国内でトップレベルの教育研究活動を行っており、法学部系はインドネシア国内で2位、商・経済学部系や医学部では3位にランクインしています。また、国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)に対しても積極的に取り組んでおり、2021年のTimes Higher Education (THE)世界大学ランキング(World University Ranking)から、SDGsに対する取り組みや効果を評価するImpact Rankingで301-400位台の高い評価を得ています。

UNAIR website: https://www.unair.ac.id/

THE Ranking website:
https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/airlangga-university

香川雅春副所長・准教授の兼任教授着任により、本学との教育研究活動の活性化や教員や学生間での交流が行われ、日本とインドネシア間の交流が深まることが期待されます。

 過去の業績についてはコチラ