若年女性とその親世代のボディ・イメージとメディアとの関連の違いの検証

・本調査の背景

日本において「やせ」とは、BMIが18.5 kg/m2 未満と定義されており、厚生労働省の調査(2019)では20代女性の約20.7%が該当すると報告されています。この割合は過去10年間で大きな変化は見られておらず、先進国としては特異な状況です。やせの状態が続くと、月経異常や貧血、耐糖能異常、骨粗鬆症、2型糖尿病などの健康リスクが高まります。また、やせた女性から生まれる子どもは、低出生体重や将来的な生活習慣病のリスクが高まると指摘されています。こうした健康問題は医療費の増加を招き、国の財政にも影響を及ぼす可能性があります。

若年女性のやせには、強いやせ願望や身体に対する不満などの「ボディ・イメージ」の歪みが関係しています。ボディ・イメージは自分の身体に対する価値観で、メディアや社会的影響を受けて形成されます。かつては雑誌やテレビが主な情報源でしたが、現在ではSNSを含むソーシャルメディアの普及により、理想の体型に関する情報へのアクセスが容易になっています。特に若年層はSNSで流行のスタイルやダイエット法を目にしやすく、やせ願望が助長されていると考えられています。

加えて、子どものボディ・イメージには家庭環境、特に保護者の影響も大きく関与しています。保護者自身が強いやせ願望を持っていたり、自身の体型に不満を持っていたりする場合、それが子どもに影響を与える可能性が高いと考えられています。母親との関係は特に重要で、母親に肯定的な感情を持つ娘ほど自尊感情が高くなると報告されています。母親の体型やファッションへの意識、若い頃の体型への記憶なども娘の価値観に影響しますが、その点についての研究はまだ不十分です。

そこで、本調査では日本人若年女性(18歳〜25歳)とその母親(40〜60歳)の方に対して、ボディ・イメージとメディアとの関連の違いについて調査することとしました。本研究から、世代間のボディ・イメージの違いや、SNSを含むメディアがボディ・イメージに及ぼす影響の違いから、メディアが日本人女性に与える影響について理解を深め、将来の健康教育活動に活かす知見を得ることを目的としています。

ぜひ多くの皆様のご協力をお願いいたします。

ご協力いただける方は、下記内容をご確認ください。

・本調査の実施体制
香川雅春 女子栄養大学 栄養科学研究所 副所長・教授
石井美月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 4年

・調査にご参加いただける方について

調査にご協力いただけるのは以下の条件を満たしている方になります:

1) 18-25歳の女性とその母親(40-60歳)
2) 日本語の読み書きができる方
3) 祖父母、両親が日本人である方
4) インターネットにアクセスできる環境にある方

次の状況に当てはまる方はご参加できません:

1) 18歳-25歳、40-60歳に該当しない女性
2) 日本語の読み書きができない方
3) 祖父母、両親が日本人ではない方
4) 男性
5) このサイトに記載されている説明文の内容をご了解いただけず、調査参加への同意をいただけない方

・調査方法について

調査はインターネット上でのオンラインアンケートとして実施します。回答にかかる時間は20〜30分です。アンケートには無記名で回答をしていただくため、個人が特定されることはありません。

・自由意思に基づく参加について

本調査へのご参加はご協力いただける方の自由意志に基づいており、強制・強要されることは一切ありません。また、調査への参加拒否あるいは途中まで回答した後に参加を取りやめることによって、成績を含めた大学生活や日常生活に不利益が生じることは一切ありません。さらに、アンケートの中でプライバシーにかかわる、あるいは回答に抵抗があると判断された質問については、回答していただかなくても構いません。

・個人情報の取り扱いについて

本調査から得られた結果は卒業論文作成のために使用し、その後学会発表や学術論文の執筆、またSNSや大学および栄養科学研究所のホームページでの公開を行う可能性があります。しかしデータは全て無記名でご回答いただいた内容を本調査のためのIDを割り当てて管理するため、個人が特定されることはありません。また発表する際にも集団から得た結果として取りまとめた内容に限定されるため、特定の個人の結果が発表されることはありません。ご回答いただいた結果はパスワードが必要なコンピューターで保管され、発表が終わり10年間の保管期間が経過した後、ネット上およびコンピューターから削除いたします。

・将来の研究での二次利用について

本研究で収集させていただいた情報について、データの保管期間中に異なる調査や目的で再解析をさせていただく可能性があります。しかし、この追加の解析によってご協力いただく皆様の特定がされることはありません。また皆様に再解析のために追加でアンケートをお願いするなどのご負担も生じません。

・倫理審査委員会からの承認について

本調査は女子栄養大学「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理審査委員会」および女子栄養大学理事長あるいは理事長から委任を受けた学長から承認を得たうえで実施しています。

・お問い合わせ先

本調査に関するお問い合わせは下記担当者までご連絡ください。

女子栄養大学 栄養科学研究所
香川雅春
E-mail: mskagawa@eiyo.ac.jp
電話:049-281-7743

上記の内容についてご確認いただいたうえで調査にご協力いただける方は、下記URLをクリックしてオンラインアンケートへ移動してください。18歳〜25歳、40〜60歳URLが分かれていますので、お間違いの無いようご移動ください。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 

【18〜25歳↓】 
オンラインアンケートURL:https://forms.gle/BGcg3ebgwc8C28nAA 

4060歳↓ 
オンラインアンケートURL:https://forms.gle/bP5MAXMb3YaNsbL18