アジア太平洋地域で公衆衛生学に関する教育を行っている高等教育機関による連合体である、APACPH(アジア太平洋公衆衛生学術連合(Asia Pacific Academic Consortium for Public Health:アジア太平洋公衆衛生学術連合)の総会および学術大会が2021年10月26日-28日にインドネシアで開催されました。女子栄養大学は「食」に関わる教育・研究を行っている高等教育機関として、20年以上APACPHの会員となっており、現在は国際的な連携活動を活発に行っている栄養科学研究所が窓口となっています。なお、香川雅春副所長・准教授はAPACPHの会員であるオーストラリアのCurtin University、Queensland University of Technology(QUT)、タイのMahidol University、そしてインドネシアのUniversitas Airlangga(UNAIR)のAdjunct Associate Professor(兼任准教授)あるいはVisiting Professor(客員教授)に着任しています。
第52回を数える本学会では、香川副所長は新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって発出された緊急事態宣言前後に妊娠・出産をされた母親に対する家族や友人、医療従事者からのサポート体制、特に母乳育児に対するサポートについての変化を調査し報告しました。この内容をまとめた論文は11月初めにAPACPHが発行している国際学術誌Asia Pacific Journal of Public Health (APJPH)へ掲載されることが決まりました。
Kagawa M, Shinde M, Matsuzaki E. 2021. Differences in supporting environment for pregnant and lactating mothers in Japan during the COVID-19 pandemic: Preliminary findings. Asia Pacific Journal of Public Health (Accepted 4/11/2021).