活動・業績報告

マヒドン大学(タイ)の学生に香川雅春副所長がオンラインで講義をしました

2022年9月30日、香川雅春副所長・准教授は、客員教授を務めているマヒドン大学の大学院生に対して特別講義を行いました。「Innovation and NCD prevention and management」と題した講義では、NCD(Non-Communicable Diseases: 非感染性疾患)の予防や予後のマネージメントに対する革新的な取り組みに焦点を当て講義を行いました。予防の観点では、がん患者は特有のにおいを有することに着目して、優れた嗅覚を持つことが知られているCaenorhabditis elegans (C. elegans)という線虫を用いたがん検査の手法が開発されていることについて、予後のマネージメントの観点では、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く、Muse細胞という非腫瘍性の多能性幹細胞による再生医療の発展について紹介がされました。講義の後の質疑応答では、参加した大学院生から再生医療についてなど、様々な質問が出されました。

マヒドン大学は本学とは2012年に包括的学術連携の了解覚書(Memorandum of Understanding: MOU)が取り交わされており、これまでにも大学院生の受け入れなどの交流が行われてきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって渡航が制限されていましたが、今年はオンラインで学部生に対して双方が紹介する機会を設けるなど、栄養科学研究所では大学間の学術・文化交流が継続されるよう新しい取り組みを行っています。今後もこのような取り組みの継続が期待されます。