活動・業績報告

タイで開催されたAPACPH2025に香川雅春副所長が出席しました

本学はアジア太平洋地域の公衆衛生学教育を担っている教育機関が参画しているアジア太平洋公衆衛生学学術連合(Asia Pacific Academic Consortium for Public Health [APACPH])に2000年から会員となっています。2025年は11月4-7日の会期日程でタイ・チェンライにあるメーファールアン大学(Mae Fah Luang University)で総会および第56回APACPH学術大会が開催されました。メ―ファールアン大学はタイ国内で6位、世界で1201-1500位にランクされる、2025年に設立27年を迎えた新しい大学です。本学からは香川雅春副所長・教授のほか、林芙美教授と庄司久美子専任講師、そして修士課程の大学院生が参加しました。学会には20を超える国と地域から500名以上が参加していました。今学会では直前にタイ王室のシリキット王太后が死去したため、学会では喪章をつけての参加となりました。

学会では1)疾病管理と健康教育、2)健康政策とシステム、3)コミュニティ、健康の公平性と移民の健康、4)社会の将来と健康技術、そして5)ライフサイクルと健康などのセッションが設けられ、口頭発表やポスター発表として一般演題が発表されました。また複数の全体講演のほか、パネルセッションやトークコンサートといったセッションが設けられていました。今大会では特に人工知能(Artificial Intelligence: AI)の公衆衛生学教育への活用や、移民や社会的弱者の健康などについて、活発な意見交換がされました。

保健学専攻修士課程に在籍し、香川副所長・教授が指導しているMutiara Arsya Vidianinggar Wijanarkoは、「Optimised anthropometric cut-off points for early obesity screening in young Japanese females」の題で、日本人若年女性を対象に体脂肪率を適切に評価できる指標のカットオフ値について発表をされました。

APACPHは次回2026年には台湾の台南で10月20-23日の日程で開催される予定です。

左から庄司久美子専任講師、香川雅春副所長・教授、Mutiara Arsya、林芙美教授

会場のMae Fah Luang University