新型コロナウィルス感染症の影響で海外研修が実施できない中、栄養科学研究所の香川雅春副所長・准教授は、客員准教授として籍を持つクイーンズランド工科大学(QUT、オーストラリア・ブリスベン)の教員と共に、オンライン技術を活用した本学学生によるQUTの授業への参加体験およびQUTの学生との交流を企画・開催しました。
交流はQUTが1年生に対して提供している「Food Citizenship」という科目で行われました。「Food Citizenship」はSDG’sや気候変動、食糧安全保障やフードリテラシー、食文化の多様性など幅広い観点について学び、食に関する社会の現状について視野を広げ、理解を深めることを目的とした科目です。
交流に先駆けて、香川准教授がQUTの学生に対して「和食と食育」のテーマで講義を行い、9月8日(水)に本学の学生約15名がTutorialと呼ばれる少人数制のクラスの雰囲気をオンラインを通じて聴講し、約15名のQUTの学生と自己紹介を行いました。そして翌週9月15日(水)には本学の学部生および大学院生6名が、日本の食文化やオーストラリアおよびQUTの学生の出身国であるインドネシアや香港における学校給食の様子について紹介をし合い、それぞれの違いや疑問に対して活発な質疑応答がされました。
イベントの様子はQUTのSNSアカウントで当日のうちに紹介されました。
クイーンズランド工科大学(QUT):オーストラリア・ブリスベンに拠点を置く公立大学。約90ヵ国からの留学生を含む約40,000人の学生を抱える。
「University for the Real World」を教学の精神としており、社会での即戦力を身に付けるための教育を行っている。2022年Times Higher Education University Rankingでは、世界で193位、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDG’s)に配慮している大学としては世界で43位、設立50年以下の若い大学ランキングとしては世界で17位として、国際的にも高い評価を受けている。
(写真はQUTのLinkedIn記事より引用)