はじめに
この度は卒業研究「女子大学生における二酸化炭素排出量に関する知識及び削減に向けた行動の実態調査」についてご説明させていただく機会をいただき、ありがとうございます。本調査にて、二酸化炭素の排出が及ぼす影響に関する知識と、特に家庭における削減に向けた取り組み状況を把握し、今後若い世代が地球温暖化による影響を最小限に抑える意識を持つことができればと考えています。下記の研究概要をご確認のうえ、研究の協力につきましてご検討をお願いいたします。
本調査の背景と目的
近年、地球温暖化によるあらゆる影響が世界中で問題となっています。地球温暖化の原因は二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスであり、気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change, 2022)は、2081~2100年の世界の平均気温は産業革命直後である1850~1900年と比較して、最大で5.7℃高くなる可能性があると予想しています。地球温暖化は単なる気温の上昇ではなく、台風などの気候変動を引き起こしたり、感染症、食糧問題などあらゆる分野に影響を及ぼしたりしています。
地球温暖化の最大の原因となる二酸化炭素排出量は、家庭において増加傾向がみられます(環境省, 2022)。家庭での二酸化炭素排出の原因となるものは、照明や冷暖房などの家電製品の使用です。さらに世帯構造によりこれらの使用割合が異なることも明らかになっています(環境省, 2019)。先行研究では大学生の環境問題に対する意識をまとめた研究は複数存在します(川島ら, 2020; 佐藤, 2021)。しかし、二酸化炭素の排出が及ぼす影響に関する知識と、特に家庭における削減に向けた取り組み状況を世帯構造別に比較した研究はされていません。
そこで、本研究では、女子大学生に対して二酸化炭素の排出が及ぼす影響に関する知識と、特に家庭における削減に向けた取り組み状況が世帯構造により差があるのか明らかにすることを目的とし、オンラインアンケートを実施することにしました。多くの皆様のご協力をお願いいたします。
参考文献:
川島亜紀子ら, 2020. SDGs達成に向けた小学校家庭科教育に関する大学生の意識. 山梨大学教育各部紀要, (31), pp.72-92.
https://yamanashi.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=4987&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=30&block_id=67
環境省, 2019 家庭からのCO2排出量を知る(全体概況)?家庭の中からのCO2排出量?.
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/html/co2/detail/04/
環境省, 2022. 日本国温室効果ガスインベントリ報告書.
https://www.nies.go.jp/gio/archive/nir/jqjm10000017uzyw-att/NIR-JPN-2022-v3.0_J_GIOweb.pdf
気候変動に関する政府間パネル(IPCC), 2022 気候変動に関する政府間パネル 第 6次評価報告書 第 1 作業部会報告書 政策決定者向け要約.
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar6/IPCC_AR6_WGI_SPM_JP.pdf
佐藤千洋, 2021. SDGsに関する意識調査-宮城学院女子大学生のアンケートから-. 研究論文集, (133), https://www.mgu.ac.jp/miyagaku_cms/wp-content/uploads/2022/04/133-g.pdf(2022年12月21日)
ご協力いただける方は、下記内容をご確認ください。
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本調査の実施体制
女子栄養大学 栄養科学研究所 副所長・准教授 香川 雅春
女子栄養大学 栄養学部保健栄養学科栄養科学専攻 石塚 愛未
調査にご参加いただける方について
調査にご協力いただけるのは、健康科学領域の専攻に在籍している女子大学生1~4年生のうち、説明文書をご確認のうえ、同意が得られた方になります。
女子大学生ではない方、健康科学を専攻していない方、同意が得られない方はご協力いただけません。
調査方法について
本調査では、「家庭の省エネハンドブック(東京都環境局, 2023)」と「明日のみやざきを美しく 環境学習ナビ(宮崎県環境森林部環境森林課)」を一部抜粋し、二酸化炭素の排出が及ぼす影響に関する知識と、特に家庭における削減に向けた取り組み状況を把握するためにオンラインアンケートを行います。回答にかかる時間は10分程度です。ご協力をお願いいたします。
自由意思に基づく参加について
研究への参加は任意です。研究概要をご確認いただき、同意をいただけた方のみ参加していただきます。一度参加に同意をしていただいた場合でも、不利益を受けることなく中断することができ、質問に対して回答を拒否することもできます。
個人情報の取り扱いについて
本研究は個人情報の保護に配慮しながら実施いたします。得られたデータはパスワードのかかるPCで管理・保管します。ご協力いただいた方には本研究のためのID番号を割り当て、個人が特定できる情報は削除して取り扱います。本研究の成果は、学内の卒業研究として発表させていただくほか、学会での発表や学術誌に論文として発表させていただく可能性があります。またそれらの成果を女子栄養大学栄養科学研究所のホームページで公表させていただく可能性がありますが、その際には個人のデータは公開せず、集団の平均値や中央値としてのみ公開いたします。研究が終了し、最後に論文が発表されてから10年間保管した後、全てのデータはネット上およびPC内から削除いたします。
将来の研究での二次利用について
本研究では研究代表者がアンケート結果を保管いたします。しかし、得られたデータをさらに異なる視点から解析に用いる可能性があります。
倫理審査委員会からの承認について
本研究は調査実施前に女子栄養大学倫理審査委員会において審査を受け、倫理審査委員会および機関の長である女子栄養大学理事長あるいは理事長から委任を受けた学長からの承認を得ています。
お問い合わせ先
本研究に対するご質問やご意見は下記までご連絡ください。
女子栄養大学 栄養科学研究所
香川雅春 副所長・准教授
E-mail:mskagawa@eiyo.ac.jp
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上記の内容についてご確認いただいたうえで調査にご協力いただける方は、下記URLからオンラインアンケートの回答をお願いいたします。
オンラインアンケートURL:
https://forms.gle/PFbspHUSSDFpKu6U8
