Japanese / English

活動・業績報告

香川雅春准教授の学術業績・社会貢献活動(2019年)

2019年
2019年11月20日(水)にタイ・バンコクで特別講演を行いました。

栄養科学研究所の香川雅春准教授が2019年11月20日(水)にタイ・バンコクにあるThe College of Medicine, Rangsit Universityの医学部に在籍している4-6年生約150名と教員を対象に「Body image and Health(ボディ・イメージと健康)」のタイトルで特別講演を行いました。

約1時間の講演のあと、活発な質問が教員や学生から出され、健康を予防するうえで適切なボディ・イメージを持つ事とその教育に対する関心の高さが伺えました。

会場棟の玄関ホールに設置されていた告知ポスター

タイ・バンコクで講演を行う香川雅春准教授

執筆に参加したスポーツ栄養に関する書籍が出版されました。

講演の後にはCollege of Medicineの学部長らと今後の連携の可能性について意見交換を行いました。今後のRangsit Universityとの交流が期待されます。

香川雅春准教授が第51回アジア太平洋公衆衛生学術連合国際会議で優秀口頭発表賞を受賞しました。

2019年11月21日・23日にタイ・バンコクで開催されたThe 51st Asia-Pacific Academic Consortium for Public Health(APACPH:アジア太平洋公衆衛生学術連合)の国際学術会議において、栄養科学研究所の香川雅春准教授が優秀口頭発表賞(Excellent Oral Presentation Award)を受賞しました。

プレゼンターのProf. Colin Binnsから賞を授与される香川准教授

この賞は1)研究内容、2)発表スキルおよび質疑応答での対応、そして3)発表したセッションのテーマに即していたかを評価基準として、各セッション毎に受賞者が選ばれました。

香川准教授は「Track 10. Health and social innovation and health technology」のセッションで発表した以下の研究で受賞者に選ばれました。「Validity of anthropometric and percentage body fat values estimated from a novel computer-based body image assessment program(コンピューターを用いた新しいボディ・イメージ評価プログラムから推定される身体計測値および体脂肪率の妥当性)」

共同研究者:岩本紗由美教授(東洋大学)、杉田記代子教授(東洋大学)、鈴木哲郎教授(東洋大学)、太田昌子准教授(東洋大学)、高田和子先生(東洋大学ライフイノベーション研究所)

この度発表した内容は「東洋大学オリンピック・パラリンピック特別プロジェクト研究助成制度」に採択され、研究分担者として参加している「Female athlete triad(女性アスリートの三主徴)」早期発見と予防のための教育プログラムの開発」の一環として実施した研究になります。本研究の今後の発展と香川准教授のさらなる活躍が期待されます。

授与された賞状を持つ香川准教授

香川雅春准教授が日本人初のISAKレベル4身体計測技師に認定されました。

2019年7月下旬、栄養科学研究所の香川雅春副所長・准教授が、身体計測の国際的な標準化と確かな計測技術を持つ「身体計測技師(Anthropometrist)」に対する認定制度をおこなっているThe International Society for the Advancement of Kinanthropometry(ISAK:国際キンアンソロポメトリー推進学会)から、認定レベルの最高位であるレベル4(Criterion:基準者)身体計測技師に認定されました。

これは、香川准教授のこれまでの身体計測を活用した研究領域(Kinanthropometry:キンアンソロポメトリー)における研究活動と業績、そして豊富な知識に基づいた約20年にわたる後進の育成などの功績が認められたことによるものです。2019年9月現在、レベル4の身体計測技師は世界に16名のみであり、日本人として初となります。

身長や体重、周径や皮下脂肪厚などの身体計測は身体サイズ、プロポーション、健康状態やスポーツのパフォーマンスとの関連など、世界中で様々な目的で用いられていますが、計測値には計測機器や計測者の技術の高さが大きく影響します。ISAKは世界の異なる場所で多岐にわたる専門領域の専門家によって計測されたデータを共有・比較できる環境を整えることで、科学の進歩と人々の幸せに貢献することを目的として、ISAK基準として知られる身体計測基準の制定と、確かな技術を持つ身体計測技師の育成をおこなっています。

現在、ISAK基準は健康・スポーツ医科学領域における身体計測基準として国際的に認知されており、育成・認定された国際身体計測技師も確かな計測技術を持つとして高い信頼を得ています。香川准教授が認定を受けたレベル4身体計測技師は世界中で身体計測技師を指導し、国際社会で発表されるキンアンソロポメトリー研究を評価する役割を担います。

また計測された値は全ての身体計測技師が最も正確な値として基準に用いるため、レベル4身体計測技師はまさに世界における身体計測の「判定基準(Criteria)」を示す立場となります。

ISAKによる国際身体計測技師認定プログラムは世界中で毎月50回程度の頻度で開催され、現在世界68ヵ国で認定を受けた身体計測技師が活躍していますが(2019年1月時点)、国内では香川准教授とインストラクターであるレベル3の認定者によって年間2-4回の認定プログラムが開催されています。これまでに学部や大学院の学生のほか、柔道整復師、スポーツインストラクター、理学療法士、栄養士、管理栄養士、養護教諭、アスレティックトレーナーなど、多岐にわたる専門領域で活躍されている方が認定を受けています。

香川准教授にはこれからも専門である公衆衛生学・心理学・スポーツ科学領域におけるキンアンソロポメトリー研究での活躍と共に、レベル4身体計測技師として「正しく計測する」ことの重要性とそのために必要な技術習得に向けた指導が期待されます。

ISAKレベル4認定書を持つ香川雅春准教授

2019年2月21日に本学が包括提携を結んでいるクイーンズランド工科大学(ブリスベン・オーストラリア)の学生を対象として身体計測の技術を紹介するワークショップを開催しました。

過去の業績については下記をクリックしてご覧ください。

2023年

2022年

2021年

2020年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

上記以外の学術業績